by design or by chance?

先回の by design or by chance は、DNAの小さな世界にふれました。

DNAは、その膨大な情報収容能力だけでなく、そのコピー、転写のスピードと正確さは、まさに驚異です。
そこに関係する様々な酵素や、RNA(リボ核酸)の働きなども考えると、やはり by design or by chance? かを考えさせられます。
私には、それらをシンプルにまとめて書く力が無いので、小さな世界から大きな世界へと視点を変えます。


それは太陽系の中の地球の位置。


住所を記すとき,国,市,通りの名前を書くことがあります。
それに倣えば,地球は天の川銀河という“国”の,太陽系という“市”の,太陽系内の軌道という“通り”にあることになります。
天文学と物理学の進歩に伴い,宇宙におけるこの地球の“住所”がいかに優れているかがよく分かってきました。


まず,太陽系という“市”は,天の川銀河の中の理想的な領域に位置しています。
中心に近すぎることも遠すぎることもありません。
この領域を「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」と言います。
そこには,生命を支えるのに必要な化学元素がちょうどよい密度で存在しています。
そこより外側は化学元素が非常に少なく,内側は大量の致死的な放射線などが飛び交っているため極めて危険です。
「我々は一等地に住んでいる」とサイエンティフィック・アメリカン誌は述べています。

豊田