by design or by chance?

23.4度の傾き。1674.4km/h

完璧な傾きと自転速度:
地軸が約23.4度傾いているおかげで,季節のサイクルが生まれ,気温が穏やかになり,変化に富む気候帯が作り出されます。
「地軸の傾きは“まさに絶妙”と言える」と,「稀有な地球―複雑な生命体が宇宙にありふれていない理由という本は述べています。
地球の自転によって生じる昼と夜の長さも,「まさに絶妙」です。
もし自転速度がずっと遅ければ,昼が長くなって太陽に向いた側は焦げつき,反対側は凍りついてしまいます。
逆に,ずっと速ければ,昼間は数時間で終わり,暴風が吹き荒れるなど,恐ろしいことになってしまします。

お客様の中に九州大学原子力工学の教授をしておられた方がいらっしゃいます。
私はずっと疑問に思っていた事を質問してみました。
「地球上の季節による温度差を作り出している要素は、23.4度の地軸の傾きと地表面に対する日射の角度以外に何かありますか?」
主なものはそれだけだそうです。

これは驚嘆すべき事です。
なぜなら、太陽と地球の距離1億4900万キロと比べれば、地軸の傾き23.4度が作り出す、太陽と地球上のある地点の距離の冬至夏至の距離の差は、無視できるのではないかと思う程わずかな距離だからです。

その角度が作り出す“わずかな”太陽からの距離の差が約摂氏マイナス40度からプラス40度ほどの気温差をうみだすのであれば、地球からの距離1億4900万キロは、まさに高精度にチューニングされた距離であるといえます。

一年を通して人間が生存できる気温におさまっています。
その角度は年較差を生じさせ、豊かな季節と実りを生み出します。


豊田