by design, or by chance?

太陽系を始めたばかりでいきなり2週間、”休刊”したby design or by chance?.



今日は3週間前のつづき。
太陽系という”市”の次に考えるのは、street. つまり”通り”。




理想的な“通り”: 太陽系という“市”の中で地球が位置している“通り”,つまり軌道は,一等地の中の「一等地」です。
この軌道は,太陽から約1億4900万キロ離れた,生命が生存できる狭い領域にあります。
そこでは,生物が凍りつくことも焼けつくこともありません。
実際太陽と地球の距離が、5%ほど近けば、とどめようの無い温暖化が、40億年程まえに起きており、1%程近ければ、とどめようの無い氷結現象が、20億年程前に起きていたはずと、考えられています。

しかも,地球の軌道はほぼ円形で,太陽との距離は年間を通じてほとんど変わりません。
太陽は,完璧な“発電所”です。
安定していて,理想的な大きさで,ちょうどよい量のエネルギーを放射しています。
「極めて特別な恒星」と呼ばれるにふさわしい星です。


地球にとって,最高の隣人。月。
月は直径が地球の4分の1を超えていて,太陽系の他の衛星と比較すると,母惑星に対してかなり大きいと言えます。
これは単なる偶然ではありません。
月は,地球の生態系に肝要な,潮の干満に大きくかかわっています。
また,地軸の安定にも貢献しています。
この特別仕立ての月がなければ,地球は,ふらふらと回るこまのようになってしまいます。
そしてついには倒れて,横を下にして回転するようになるかもしれません。
もしそうなれば,気候や潮流などが変化し,大災害が起きることになります。




太陽と月。
それぞれがなければ、そしてそれらが、完璧な位置になければ、地球には人間どころか、生物の全くいない他の惑星と同じようになっていたはずです。




さらにそれらの存在が、地球に住む人間にとって掛け替えの無いものとしているのは、その美しさです。


豊田